リハビリに必要な糖尿病薬の知識について

薬

糖尿病、みなさん一度は聞いたことのある有名な病気ですよね。

3年に1度、全国で実施されている厚生労働省による「平成26年 患者調査の概況」では、糖尿病の患者数は316万6,000人となり、過去最高を記録しています。

また、「平成26年 国民健康・栄養調査」によると糖尿病有病率の割合は男性で15.5%、女性で9.8%であり、70歳以上では男性の4人に1人、女性の6人に1人が糖尿病と診断されています。

さらに、2011年の報告では日本は糖尿病人口の世界ランキングで第6位である糖尿病大国なのです。

そのため、リハビリテーションを実施している患者の中に糖尿病が合併しているなんてことはよくみられますので、糖尿病薬の作用や副作用を理解して、リスク管理を行いながら運動を提供していくことが必要であると思います。

糖尿病の治療は運動療法、食事療法、薬物療法がありますが、今回は薬物療法について簡単に記載していきます。

糖尿病薬の作用を大まかに分けると?

糖尿病薬と一口に言っても種類が豊富ですし、それぞれの作用やリスクは違います。

  • インスリン分泌を促すもの
  • インスリン分泌を促さないもの
  • 食後の血糖を抑えるもの
  • 空腹時の血糖を抑えるもの

このように4つに大別することができます。

インスリン分泌を促すものはその分、低血糖の恐れもあることから、低血糖のリスクがあるものと低血糖のリスクは少ないものと考えても良いです。

では糖尿病薬の種類をみていきましょう。

糖尿病薬の種類

  • スルホニル尿素系製剤(SU)
  • 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド系)
  • α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)
  • DPP4阻害薬
  • インスリン抵抗性改善薬(チアゾリンジン薬)
  • ビグアナイド薬(BG)

スルホニル尿素系製剤(SU)

作用 ・インスリン分泌促進
種類 ・グリミクロン
・ダオニール
・アマリール
・オイグルコン
リスク ・低血糖
・体重増加(空腹感増加による)

速効型インスリン分泌促進薬(グリニド系)

作用 ・インスリン分泌促進
(短時間で血糖降下)
種類 ・スターシス
・グルファスト
・ファスティック
・シュアポスト
リスク ・低血糖(食直前に服用)

α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)

作用 ・糖吸収を遅らせる
(食後高血糖の抑制)
種類 ・ベイスン
・グルコバイ
・セイブル
リスク ・腸閉塞
・肝障害(食直前に服用)

DPP4阻害薬

作用 ・インクレチンの分解阻害
さらに血糖依存的にインスリン分泌を促進する
種類 ・ジャヌビア
・グラクティブ
・テネリア
・エクア
・ネシーナ
・スイニー
・トラゼンタ
・ザファテック
・マリゼブ
リスク ・SU剤と併用で低血糖

インスリン抵抗性改善薬(チアゾリンジン薬)

作用 ・インスリン抵抗性改善
種類 ・アクトス
リスク ・貧血
・浮腫
・肝障害

ビグアナイド薬(BG)

作用 ・糖新生の抑制(肝臓)
・糖吸収の抑制(消化管)
・インスリン抵抗性の改善
種類 ・メトグルコ
・グリコラン
・ジベトスB
リスク ・乳酸アシドーシス

 

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