理学療法士による暇つぶしブログ

国家試験によく出題される下腿義足の種類と利点・欠点について

PTB式(Patellar Tendon Bearing)

膝関節を軽度屈曲させ、断端前面での体重支持を多くさせるようなアライメントで、断端にかかる圧力の強さや剪断力を減少させ、膝窩部への圧力を減少させると同時に、大腿四頭筋の機能の向上をはかったもの。

利点

欠点

1)適合性がよく、ピストン運動が少ない

2)軽い

3)歩きやすく歩容が良い

4)大腿部の萎縮が少ない

5)装着が楽

6)耐久性がある

1)歩行時の膝の安定性に問題がある

2)断端の萎縮

3)膝の屈曲機能が悪い

PTS式(Prothesis Tibiale a Emboitage Supracondylien)

大腿骨顆部を完全に包み込む下腿義足。

体重支持の原理はPTBと同様でソケット前面が膝蓋骨を覆い、大腿骨の内・外側を側壁が覆う。

利点

欠点

1)自己懸垂機能がある

2)側方の安定性に優れている

3)膝関節の過伸展防止

4)ピストン運動が少ない

5)膝が完全屈曲できる

6)装着が楽

1)膝屈曲位で抜けやすい

2)座位では膝の上にソケット上縁が出る

3)ズボンをはさむ

4)階段下降時、自転車運転時、不快感を訴える

KBM式(Kondly Bettung Munster)

前壁は膝蓋骨を全く覆っておらず、両側壁が高く大腿骨顆部を挟み込むように作られている。

利点

欠点

1)自己懸垂が可能

2)側方安定性がPTSに比べて大きい

3)ピストン運動が少ない

4)外観が良い(膝周囲の外観)

5)通気性が良い

1)長く座位をとることで内・外顆部の圧迫から不快感を訴えやすい

2)膝の過伸展をおこすことがある

3)履きにくい

4)膝屈曲位で抜けやすい

TSB式(Total Surface Bearing)

断端前面で荷重し、懸垂することを目的とした義足。

シリコンライナーにピンアタッチメントと呼ばれるラチェット状のピンが付いており、ソケットのロックアダプターに接続して懸垂を可能にしている。

利点

欠点

1)断端全面での体重支持ができる

2)断端とソケットの間での非荷重部分がないため、血流の循環が良い

3)フィット感が良い

4)ソケットの安定感が良い

5)使用感が軽い

6)シリコンサクションソケットによって自己懸垂機能を持つことができる

1)適合・製作が非常に高度で技術が必要

2)製作工程が多く時間費用がかかる

3)材料が高価

足継手の機能と適応

クレンザック継手

>> 背屈補助

機能:底屈をバネで制御し、背屈は補助

適応:背屈筋力低下、下垂足

>> 底屈補助

機能:背屈をバネで制御し、底屈は補助

適応:底屈筋力低下、脛骨神経麻痺

>> 背底屈補助

機能:背屈・底屈運動をそれぞれバネで補助する

適応:足関節周囲筋の筋力低下

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