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高次脳機能障害とは?概要と障害部位について解説

高次脳機能障害

高次脳機能障害

外見では分かりづらい
高次脳機能障害とは?

まず高次脳機能とは、知覚・学習・記憶・思考・判断などの認知機能情動の総称のことで、主に連合野皮質によって調整される機能のことです。

「高次脳機能障害ってなに?」って不意に聞かれると、すぐにパパッと答えることって難しくないですか?それには理由がありまして、学術的な定義と行政的な定義があるからなのです。

学術的な定義とは失語・失認・失行・記憶障害・注意障害を来している状態のことをいいます。

行政的な定義とは記憶障害・注意障害・遂行機能障害・社会的行動障害を来している状態のことをいいます。

つまり、定義があやふやで定まっていないことが高次脳機能障害をややこしくしている原因なのかもしれません。

ただし、主には学術的な定義で扱われることの方が多いので、もうそっちの定義で覚えましょう!

意外!?
高次脳機能障害の頻度と原因

みなさんは高次脳機能障害で一番多い症状はなんだと思いますか?

よく耳にするのが「半側空間無視」「失語症」だと思います。

でも実は「認知症」が一番多くて高次脳機能障害をもっている患者の約93%が認知症を来しているといわれています。

1位は認知症、2位は失語症、3位は半側空間無視の順で多いと報告されています。失認は一番少なくて約50%だそうです。

原因はみなさんお分かりの通り「脳血管障害(脳梗塞)」が50%ぐらい占めていて断トツで多いとされています。

つまり、脳梗塞患者の担当をした場合には、まず認知症の有無を確認する必要がありますよね。失語症や半側空間無視は損傷部位によって変わるので脳画像を見てから判断しましょう。

これを覚えるのが大変・・
高次脳機能障害と損傷部位

脳のどこが損傷していたら、こんな高次脳機能障害が出現する。ということを覚える必要がもちろんありますが、これがなかなか大変。。

教科書によって、書いてあることがバラバラなので覚えづらいことも事実です。

なので、どれかの教科書に統一しましょう!できるだけ簡潔に書くので、良ければこのブログに書いてあることで統一してみてはいかかでしょうか。

また、高次脳機能障害は主に前頭葉と頭頂葉に出現することが多いので、まずはこの2つが損傷したら出現する高次脳機能障害について覚えた方が良いと思います。

前頭葉

  • 失語症(ブローカ失語)
  • 注意障害

頭頂葉

  • 半側空間無視
  • 身体失認(病態失認・身体部位失認)
  • ゲルストマン症候群(手指失認・左右失認・失算・失書)
  • 観念性失行
  • 観念運動性失行
  • 構成失行
  • 肢節運動失行
  • 着衣失行

側頭葉

  • 失語症(ウェルニッケ失語)
  • 記憶障害
  • 聴覚性失認
  • 相貌失認
  • 物体失認

後頭葉

  • 物体失認

まとめ

高次脳機能障害は色々あって覚えるのが大変だと思います。

ただ、高次脳機能障害は「見えにくい病気」とされていてなかなか外見だけでは分からないことが多く、また患者自身も分かっていないことも多くあります。

そのような状態で日常生活を営むことはとても難しいですので、医療者側がしっかりと評価・診察をして、障害があった場合にどのようにすれば日常生活を営むことができるのかを他職種で連携していかなければなりません。

そのためにも、まずは高次脳機能障害を知る必要があるので、頑張って一緒に覚えていきましょう。

今後、さらに詳しく一つひとつの高次脳機能障害についてまとめていこうと思いますので、もし良ければ覗いてみてください。

参考書籍

1)岡庭豊(2012)『病気がみえる vol.7 脳・神経 第1版』pp.138-pp.139, メディックメディア.

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