脳画像で尾状核・被殻・淡蒼球の場所を見つけるポイントとは?

今回は大脳基底核を構成する尾状核と被殻、淡蒼球の同定方法について記載していきたいと思います。

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大脳基底核とは?

狭義では尾状核、被殻、淡蒼球を合わせて大脳基底核といいます。

広義では尾状核、被殻、淡蒼球に加えて視床下核と黒質が入ります。

尾状核と被殻を合わせて線条体、被殻と淡蒼球を合わせてレンズ核ともいいます。

大脳基底核の機能とは?

大脳基底核は深部に存在する核群で随意運動、眼球運動、学習、記憶などさまざまな場面で働きます。

運動に関しては、運動の動機づけや意思といった内部刺激として働くことで運動計画を立案します。

また、運動が効率的かつ合理的に遂行できるように姿勢保持にも働いて、運動開始を促したり、運動学習後はその運動を無意識下で実行するよう作用します。

大脳基底核の栄養血管とは?

大脳基底核は前大脳動脈(ACA)、中大脳動脈(MCA)、後大脳動脈(PCA)、内頚動脈(ICA)すべての血管からの分岐によって血液供給されています。

尾状核は内側線条体動脈(MSA)から血液供給を受けています。内側線条体動脈とは前大脳動脈(A1)からの穿通枝動脈になります。

被殻・淡蒼球は外側線条体動脈(LSA)から血液供給を受けています。外側線条体動脈とは中大脳動脈(M1)からの穿通枝動脈になります。

ちなみに錐体路で重要な内包後脚は前脈絡動脈領域(Acho)から血液供給を受けています。

前脈絡動脈領域とは内頸動脈(C1)からの穿通枝動脈になります。

障害を受けた脳血管は MRA を用いると詳細に評価することができます。

MRA
MRAとは?どのように見れば良いの?

尾状核の同定方法とは?

尾状核は側脳室との位置関係を明確に理解することで容易に同定することができます。

尾状核は前から頭部・体部・尾部に分けられて、側脳室の前角から下角にかけて尾状核が接しています。

側脳室

引用:病気がみえる vol.7 脳・神経

下図の向かって左側のスライスレベルでは側脳室に沿って尾状核体部が位置しています。

向かって右側のスライスレベルでは側脳室前角の後外側に尾状核頭部が、側脳室下角の前外側に尾状核尾部が位置しています。

尾状核

被殻と淡蒼球の同定方法とは?

 

被殻と淡蒼球(レンズ核)は島の内側に位置していて、三角形の断面として捉えることができます。

島は外側溝の奥(横断像では内側)に位置している大脳皮質です。

島は脳の表層ではない場所で脳溝のようなギザギザがみられますので、とても見つけやすいです。

レンズ核

被殻と淡蒼球の区別は CT と比べ MRI の方が分かりやすいといわれています。

その理由として、中学生頃から鉄沈着の影響で MRI のみ淡蒼球が被殻と異なる信号を示すためです。

つまり、CT では被殻と淡蒼球は等吸収域を示しますが、MRI だと淡蒼球のほうが若干低信号域を示すので、MRI では被殻と淡蒼球を区別することができるのです。

今日のリハゴリ俱楽部

  1. 尾状核は側脳室に沿って同定することができる。
  2. レンズ核は島の内側に位置していて、三角形の断面で同定することができる。
  3. MRI  だと被殻と淡蒼球を区別することができる。

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