MRAとは?どのように見れば良いの?

今回は脳血管の血流を評価できる MRA の見かたについて記載していきたいと思います。

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MRAとは?

MRA とは Magnetic Resonance Angiography の略で、日本語では「磁気共鳴血管画像」といいます。

MRA は MRI を用いて血管を撮影する方法のことで、造影剤を使用せずに血管を選択的に画像化することが可能な撮影法です。

MRA で造影剤を使えば、さらに精度の高い画像になります。

脳血管の解剖と機能

脳血管は大きく前方循環系と後方循環系に分けられます。その名の通り、脳の前方を走っているのが前方循環系で、後方を走っているのが後方循環系です。

前方循環系とは総頸動脈注)から分岐する内頸動脈系のことで、後方循環系とは鎖骨下動脈から分岐する椎骨・脳底動脈系のことです。

注)左総頸動脈は大動脈から直接分岐しますが、右総頸動脈は腕頭動脈を介して分岐していきます。

腕頭動脈引用:「病気がみえる Vol.7 脳・神経」

つまり、脳は内頸動脈(左右2本)と椎骨動脈(左右2本)の合計4本で栄養されています。

前方循環系の走行

内頸動脈(ICA)からは前大脳動脈(ACA)、中大脳動脈(MCA)、後交通動脈(P-com)、前脈絡叢動脈が出ていきます。

脳血管

引用:「病気がみえる Vol.7 脳・神経」

前大脳動脈は後頭葉以外の大脳半球内側面を、中大脳動脈は後頭葉以外の大脳半球外側面を、前脈絡叢動脈は外側膝状体や内包後脚、扁桃体を栄養しています。

後交通動脈は後大脳動脈と内頸動脈を繋いでいる血管のことです。

後方循環系の走行

次に椎骨動脈(VA)からは後大脳動脈(PCA)、脳底動脈(BA)、後下小脳動脈(PICA)が出ています。

脳血管

引用:「病気がみえる Vol.7 脳・神経」

後大脳動脈は後頭葉を、脳底動脈は脳幹を、後下小脳動脈は延髄と小脳下面を栄養しています。

またその他に中大脳動脈からはレンズ核線条体動脈(大脳基底核と内包前脚・膝)、後大脳動脈からは視床穿通動脈(視床と中脳)、脳底動脈からは上小脳動脈(中脳と橋、小脳上部)と前下小脳動脈(延髄と小脳下面)が分岐します。

MRA の画像

MRA は動脈の狭窄や閉塞を見つけることができて、かつ2mm以上の動脈瘤も見つけることができます。

また、三次元で表示できるので脳血管を立体的に見ることができます。

しかし、交通動脈のように細い血管は狭窄・閉塞がなくても正常に写し出されないこともありますので、注意が必要です。

では、実際の MRA 画像を見て場所を確認していきます。

内頸動脈

椎骨動脈

今日のリハゴリ俱楽部

  1. 脳は前方循環系の内頸動脈系と後方循環系の椎骨・脳底動脈系で栄養されている。
  2. 前方循環系は前大脳動脈や中大脳動脈、後方循環系は後大脳動脈が含まれる。
  3. 細い血管は正常でも写し出されないことがある。

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