Morton 病とは?ハイヒール女性に好発する?その原因や症状とは?

今回は 2050 歳代の女性に好発する Morton(モートン)病について記載していきたいと思います。

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Morton 病とは?

Morton 病とは足趾へ走行する神経が深横中足靭帯に絞扼されることで生じる末梢神経障害のことです。

深横中足靭帯とは中足骨間を連結している靭帯のことで、底側趾神経(内側足底神経と外側足底神経が吻合したもの)がそのすぐ下を通過していて、さらにその下には滑液包が存在しており、クッションの役割を果たしています。

モートン病

底側趾神経の走行とは?

底側趾神経は内側足底神経と外側足底神経が吻合した神経です。

内側足底神経と外側足底神経は脛骨神経の終枝後に分岐する神経になります。

脛骨神経は坐骨神経から分岐する神経で、下腿後面を下行していきます。

その後、足関節内果下方にある屈筋支帯を通過して内側足底神経と外側足底神経とに分岐していき終枝となります。

内側足底神経は1本の母趾固有底側趾神経と3本の総底側趾神経に分かれて、3本の総底側趾神経は深横中足靭帯を通過した後、各2本の枝を出して足趾の感覚を支配します。

外側足底神経は1本の小趾固有底側趾神経と1本の総底側趾神経に分かれて、総底側趾神経は深横中足靭帯を通過した後、各2本の枝を出して足趾の感覚を支配します。

モートン病

Morton 病の原因とは?

槌趾変形がある場合やハイヒールをよく履く女性では足趾 MP 関節で体重を支持することになります。

足趾 MP 関節の側方には、深横中足靭帯が横並びに配列しており、その下を底側趾神経が走行しています。

そのため、足趾 MP 関節での体重支持によって、深横中足靭帯と地面との間で底側趾神経が圧迫されてしまうのです。


引用:日本整形外科学会

このように趾神経が繰り返し圧迫されることによって、変形や肥厚が生じて偽性神経腫(Morton 腫)が作られたり、滑液包の炎症を引き起こしてしまいます。

足底の滑液包は第2〜3趾間、第3〜4趾間に炎症が生じやすいため、その間を通過している底側趾神経の領域に限局した感覚障害が出現します。

偽性神経腫は圧迫されることによって、歩行時の痛みや圧迫部以降の感覚障害などを引き起こしてしまいます。

Morton病の症状とは?

圧迫部以降の趾神経は、足趾間の感覚を司っていますので、足趾間の感覚障害が出現します。

また、偽性神経腫は圧痛が生じますので、偽性神経腫が形成された部位(中足骨頭の足底側)に圧痛が生じたり、歩行時痛が出現したりします。

歩行時痛は足趾 MP 関節で体重を支持する時期、つまり立脚終期に出現することが多いです。

ハイヒールを履いている場合は立脚中期から足趾 MP 関節で体重を支持しますので、立脚中期から痛みを訴えます。

Morton 病の治療法とは?

 

Morton 病の治療は保存療法と手術療法があります。保存療法は足底装具の使用や日常的に使用する靴の見直しなどです。

手術療法は保存療法でも治癒できなかった場合に適応となり、偽性神経腫(Morton 腫)の切除術が代表的です。

Morton 病の対症療法ですが、底側趾神経が圧迫を受けている場所にパッドを貼り付け症状の軽減に努めます。

圧迫を受けている場所を特定するためには各部位に圧をかけていき、放散するような痺れや痛みを再現します。

再現痛が出現すればそこで圧迫を受けていると考え、その部位にパッドを貼り付け症状を軽減させていきます。

モートン病

今日のリハゴリ俱楽部

  1. モートン病とは底側趾神経が深横中足靭帯に圧迫される疾患である。
  2. 主にハイヒールを常用する女性に多い。
  3. 治療として、圧迫部位にパッドを貼り付けると同時に足趾 MP 関節に負荷のかからない靴を選ぶことが重要である。

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